何とか

poriporiguchi2005-04-20

風邪も快方に向かってる様子。
本を読んでいます。
山本七平の『日本はなぜ敗れるのか 敗戦21ヶ条』という本。
これは太平洋戦争を扱った本ですが、いわゆる「戦争とは云々・・・」って本では
ありません。大きな意味での組織論、その中における戦略論って感じかな。


関係ないけど、『山本七平』(『やまもとしちへい』って読みます)って名前、
かっこいいですよね。


この人の本を読んでると、ただの自己満足でないところでの主張を
実感できます。太平洋戦争を原体験として、戦後、『日本人』にかんする論を展開した
人ですが、わんさかいた、いわゆる左翼的反戦作家とは全然違います。
『戦争は悪いものだ』という視点からではなく『なぜ戦争に勝てなかったのか』ということをテーマに批評を行っています。


戦後、「批判のための歴史」からなかなか抜け出せなかった(今でもかもしれませんが)時代に、
「教訓としての歴史」を考えた数少ない作家であったのだろうと思います。
日本人とユダヤ人』とか有名ですよね。


中国で反日デモがおこっていて、日本人も(自分も含めて)感情的になったりするけど、
まあこれを機会に日本人を考え直すのもいいのではないか、とね。
孫子ではないけれど、まずは相手を知り、それと同時に自分を知ること、みたいな。


まあ興味がない人にはただの文字の羅列でしかないかもだから
そんなにお勧めはしないですが。


まずは風邪を治そっと。