『同じこと』と『違うこと』。

ボクも来年から社会人としての一歩を歩き出すわけだけど、もっと学生でいたいとか、もっと遊んでいたいとは特に思いません・・・まぁ働きだしたら、いけしゃあしゃあと
『もっと学生でいたかったなぁ〜』
なんて言ってるかもしれませんが、その時はあまりつっこまずにいてあげて下さい。


さて今日もジムに行ってきたんですが、キコキコとバイクをこぎながら考えていたのは、『自分と他人との同じところや違うところって、どういう風に認識しているんだろう?』ってことです・・・あいかわらず考えてもどうしようもないことを考えてるわけです。


『同じところや違うところ』なんか考えても仕方ないじゃん、っていう人もいるかも知れないけど、友達とか、サークルとか、またまた職場とか、多分なんとなく
『この人(サークル、職場)は自分と合うな』とか
『この人は(サークル、職場)はなんか合わないな・・・』
とか思ってるわけで、それは自然に『同じこと、違うとこ』を判断しているんだと思うんです。


就活の志望理由としてよく
『御社の素晴らしい雰囲気の中で、自分を成長させていきたいと思っています!!』
とかい言う人が結構いるけど、これは
その会社に何かしら『同じもの』を感じ、その上にオリジナルなものを築きあげていきます!
という意思表明ですよね。まぁぶっちゃけて言えば就活に関して当たり前の話で、そうじゃなかったらきっと志望なんかしないわけなんだけどね。


『同じこと』には様々な位相があります。例えば、考えが同じ、趣向が同じ、価値観が同じ、国籍が同じ、・・・人間だという点で同じ、とかね。ボクが思うに、人っていろんな『同じもの』を探して生きてるんじゃないか、と。友達、サークルとか良い例ですよね(そうじゃない人もいるかも知れません)。それも大きいものだと宗教だとか、人種とか、ある種のナショナリズムとかになるんだと思います。


『同じもの』を探していけないんですか?と言われれば、何もいけなくありません。多くの場合には多分、楽しい生活を送るために必要だろうし、ボクだって多くのの『同じもの』を探しているんです、きっと。


でも、考えないといけないと思ったのは『同じでないこと』『違うこと』ではないということです。


つまり『同じもの』ばかり求め続けているうちに、無意識に『同じでないもの』ものを『違うもの』として排除したりもするんじゃないかな、と思うんです。
友達、大学、サークル、会社・・・『同じもの』としての集団に誇りを持ち、アイデンティファイしていった結果、無意識に他の『違うもの』を受け入れられなくなったような人は、けっこういると思います。ボクがそう思う人は結構いました。


『同じでないもの』を『違うもの』と考え、排除する過程は、おそらく差別にもつながっていきます。『同じもの』しか見えなかったりすると、そこにある言葉、趣向、価値観を何の疑いもなく受け入れ、疑うことができません。そして、そこには何の成長もなく、何の洞察も、思いやりも、優しさもないんだと思います。だってそれは『同じもの』だから。


たぶん、人間関係に重要なのは「想像すること」です。その前提は、人を『違うもの』として受け入れることです。自分とは違う何かに対して働きかける行為の中にこそ、成長や、思いやりや、優しさがあるんだろうな、なんて思います。


『同じもの』は、きっと無意識に探すし、きっと結構身の回りにあったりします。
(これを読んでる方々の中に、もしかしたら『同じもの』がない人もいるかもしれませんが、それについてはまたいつか考えませす。すみません。)


そして『違うもの』もたくさんあります。たぶん『同じもの』よりも、はるかに多くあります。しかし、意識しないと気づかないものばかりです。
だから、(これはボクの考えですが)、あえて違うものを求めていくのもいいんじゃないかと思ったりするんです。『同じもの』のほかに常に『違うもの』を自分が求めていく姿勢が大切なんだろうな、なんて。


たぶん同じものなんて、友達で言えば
『あいつとは、ほとんど違うけど、まぁ仲いいし、どっかで同じとこがあるんじゃ〜ん』
くらいの感じで全然OKだと思います(ちょっと適当)。


そして、なんと言っても、『違うこと』を無理やりにでも実感する場は「恋愛」なんだと思うんです。それは『違うこと』に気づき、その圧倒的な存在の前にでも、わかり合いたい一心でわずかな『同じもの』を探していく姿勢なんだろうと思います。・・・なんかカッコイイこと言ってます。


その過程でつらかったり、悲しかったり、どうしようもなく落ち込んだり、まわりとの問題もあったり・・・そのあり方も人それぞれです。付き合っても「想像すること」なくしてお互いの成長もない。安穏として見えて、そのスリルと戦ってるからこそ、人は成長するんでしょうね、たぶん。


だからガラにもなく、つらくても、悲しくても、恋愛っていいんじゃん、と普段から言ってるわけです。まぁ、ちゃらちゃらとした恋愛には何も言うことないけどね〜。


ジムで考えたこと、文章にすると長いっすね〜。ではまた明日。