サイボーグは夢を見るのか

poriporiguchi2005-11-07

深夜、NHKスペシャルで立花隆がやっていたサイボーグの番組を見ました。
確か『ヒトはどこにいくのか』とかいった題名だったかな・・・


現在、脳神経の研究が進んでいて、脳の決まった部分に電流なり静電気を流すことによって、アルツハイマー鬱病に対して目に見える改善があるそうです。


そして、脳への刺激によって、ヒトは現在の10倍の力を出すことができ、それは災害救助などの際への活用が検討されているようです。


脳に器具を差し込み、その電流を感じ取ることによって、ヒトが考えただけで、自分の思い通りに機械を動かせたりするそうで、これも全身麻痺のヒトへの活用を進めようとしています。


逆に脳にある電流を流すことによって、ネズミを思い通りの方向へと動かしたりも出来るみたいです・・・


こういう技術は軍事への活用も考えられており、兵士をサイボーグ化する、といったようなことも研究されているとのこと・・・


病気にはとても有効な技術であり、歓迎すべき発展であるのかも知れません。
しかし、今までブラックボックスとされてきた人間の意志決定(あるいは感情)システムが電流によって左右できることがわかった今、『考える主体』としての人間は退化し、むしろ動物に近づいていってしまうようにも思えます。


科学が進展するにしたがって人間のアイデンティティーが揺るがされるというのは皮肉かも知れませんが、ほんらい人間も動物なのだから仕方ないことなのでしょう。


人間が動物として、社会をどう構築していくのか、善悪の判断まで操作できるようになったとき、法律などはどのように対処していくのか、とても難しい問題だと思います。


考えたくはないけれど、いつかそれを考えなければならない時代がくるだろうし、その上でも明るい社会を作るべくかんばらないといけないのでしょう。
松本零士銀河鉄道999』みたいな世界にはなってほしくないですよね・・・