これから行くところ。
新横浜で人を見送る。
あまり感傷的になったりはしない。
だって火星に行くワケじゃないし。
距離みたいなものは信用しない方が良いと思うし。
思いついて横浜に行き、ランドマーク、赤煉瓦、山下公園、港の見える丘公園、山手の丘、元町を散歩する。あたまを空っぽにして歩く。
のどが渇いたし、腹も減っていたので、山手の喫茶店に入って瓶ビールを頼み、グリ−ンサラダを食べる。とても良い天気で、外人墓地あたりにも多くの人がいたりして。
自分はこれからどこに行くんだろう、と思う。
一人の人間がすることにどこまでの可能性があるのかな、と思う。
日本、世界、地球、宇宙と考えていったときに、自分のすることはどこまでのものを動かすことが出来るんだろう。
でも、そういう規模のようなものも信頼しない方が良いのかも知れない。
自分の外には限りない世界。自分の中には限りない世界。知りえない世界。
自分はどれだけのものを知りうるのか、と思う。
晴れた丘の上、海が見える。
そこで自分の小ささを、虚しさを感じる。
でもまだ見ない何かに、誰かに祝福されているような気もする。
フラグメントとしての風景のかけらが集まる。
ボクはそのために、がんばろうと思う。自分に語りかける。