阪神淡路大震災−10年−

今日は阪神淡路大震災から10年目の日です。
生まれてからずっと神奈川県民なので、
直接被災はしていませんが
今でも10年前の今日のことは思い出せます。


12歳、中学受験をひかえて追い込みのこの時期、
朝起きてみると、家族全員がテレビに見入っていました。


当時は悲しみとか具体的は感じませんでしたが
自分が信じている日常生活がこんなふうにして
失われてしまうんだ、と強く感じた日でした。


それから10年、この震災は自分の進路志望に
大きな影響を与えています。


阪神淡路大震災は、日本という国家の大きな
転換点となったことも確かです。


観念的な平和主義が、現実を前にしては
何も出来なかったということが
実証された出来事でもありました。


平和ということ、生きるということが
災害や多くの人の死を通して
初めて実感されるということは
本来、遺憾なことですが
起きたことから学ぶことこそ
今の自分に出来ることだと思います。


新潟県中越地震のとき、
小千谷に一週間ほどボランティアにいきました。
そこで知り合ったボランティアの方の多くが
阪神淡路大震災をきっかけとしてボランティアを始めた、と言っていました。


自分も、買出しにいくため、夜、地震
地割れがしている小千谷の町を歩いていた時
「平和」というものがリアルに実感できました。


もし人間が尊いものだとしたら
それは、悲しみから学ぶが故だと思います。


9.11であんなに騒いでいたマスコミも
今日、ゴールデンタイムで阪神淡路大震災
取り上げているのはNHKだけ。
9.11よりも多い6千人以上の犠牲者がなくなられた
災害をもっと真剣に考え続けていくべきだと思います。


天災は防ぎえないかもしれないけど
人災は努力によって防ぎうるのです。


おこがましいかとは思いますが、
阪神大震災新潟中越地震によって
被災された方々に平穏が訪れることを
祈ってやみません。