たどり着けないところ。

いまは土曜日の午前4時半。
仕事の疲れで一旦は10時くらいに寝付いたものの、一時くらいに眼が覚めると、なにか眠れなくなって、ウィスキー飲みながら本とか読んでるうちにこんな時間になってしまいました。


いろんなことを考えていたんだけど、それも忘れてしまいました。
ベランダに出て外を見れば、暗闇の中にほんのりと朝の兆しが見えるような明るさがあります。
もうそろそろ起き出す人もいるのでしょうね。


そんな中でぼおっとしていると、なんだか自分が間違ったところにいるような気がします。
それと同時に、それが自分が本来いるべきところのような気もします。


この瞬間にも、無意味にいろんな人の命が失われているかもしれないし、誰かがすごく辛い思いをしてるかもしれない。
その人の夢が、行き場もなく残された人々を悲しませているかもしれない。その人の夢が否応なく損なわれていくかもしれない。自分には決してわからないところでね。


でも、本来あるべきカタチってなんなんだろう?
人が死なない。戦争しない。犯罪を起こさない。人を傷つけない・・・
その末にある世界っていったいどんなカタチをしているんだろう?


きっと自分がいるべき場所とか、みんなが望む世界ってほんとは疑わしいんじゃないかな。
その疑わしさを好むと好まざるとに関わらず認識させてしまうものを、「悪」と呼ぶのかもしれない。
他人が他人である中で、何かを必死に築き上げるような努力を、「そんなものはないんだよ、ほら、こんなに簡単に壊れてしまうんだから」って思わせてしまうのが、「悪」なのかもしれない。


そしてそれって、もしかしたら自分たちが安住している社会っていう枠組みが生み出しているものなのかもしれない。そしてその「悪」を人の認識から遠ざけておくのも、社会に与えられている役割なのかもしれない。


人間が意識されずに含まれている「社会」っていったいなんなのか、そんなことを最近よく考えます。
それがなくなってほしいとは決して思わないけれど。


眠いので寝ます。お休みなさい・・・