『LUCKY BANG HORROR』

poriporiguchi2006-12-03

みなさまお久しぶりです。
ふと気付けばもう12月。なんだか早いなぁって思います。
仕事してるときは『まだ今日帰れないよ、早くウィスキー飲みながら本でも読みたいな』って思ってるのにね。不思議なものです。
今から年末年始の休暇が遠しいですね。どっか旅行にでも行きたいな。


さて、昨日、劇団『theatre project BRIDGE』の8回目公演『LUCKY BANG HORROR』を見てきました。
二時からの開演だったんだけど、起きたのは1時・・・危うく断念しかかったけど、思い直して駆けつけましたよ。まぁ20分くらい遅れてしまいましたが・・・


今回はわりにストレートな内容だと思いました(前回は違った意味でストレートだと思いましたが)。大きく言えば『物語』に関するお話。国の物語、スターとして作り上げられた物語、名もなく死んでいった死体の物語、死体のために語る物語、世界を救おうと作る物語・・・。いろんなものが出てくるけど、きっと中心にあるのは『自分の物語』。物語の力というのはとても大きくて、時にそれは人をとてつもなく損ない、骨抜きにします。そんな中で、そうではない物語を作ろうとすることと、その思い入れ故に物語に大切な何かを見つけ出せずにいるのではないかという絶望。


結局はそれら全てが自分の物語なのだということ。自分が何を物語っていくのかということでしかないのだろうということ。演劇とか、文学とか、芸術とか、きっと世界を救うためではなく、自分を救うためにあるのだろうということ・・・きっと脚本を書いている人自身が悩んでいるんだろうな、って感じた公演でした。


でも人ごとではありません。普段は気がつかないけど、たぶんボクたちも、どこかで自分の物語を必要としているんだろうと思うんです。普段はそれを何かに求めてみたり、誰かに託してみたりしているけど、なんかふとして瞬間に、自分のノートのページには何も書かれていないことに気がつきます。自分の物語を書き、自分を救うのは、自分しかいないことに気がついて愕然とします。そういう意味では、みんなカラッポなんだと思うんです、多かれ少なかれ。


・・・そろそろ本でも読むとするかな。
そいえば今日、久しぶりにピロピロに会いました。京都から帰ってきたとのこと。とてもとてもうらやましたかった・・・学生っていいな。なんか正月休みにでも京都いってしまいそうな気がしてきた。


ピロピロくん、ぜひ飲みましょう。鷺沼在住のブラジル人などとね。