みんないろいろたいへんなんだ

みなさんいかがお過ごしでしょうか。
すっかり暖かくなってきて、冬用のコートを着ていると、少し歩いただけでも軽く汗ばんできたりしますよね。
考えてみればあと1ヶ月で4月なんだよね。大学には1年生が入ってきて、会社には1年目社員が入ってくるわけです。
と、いうわけで、社会人になってもう少しで1年たちます。


年が明けてから、友達が家庭の事情から東京を離れたり、またある友達は会社をやめて、自分の思う道へと進んだり、ということがありました。そういうことは珍しいことではないのだろうけど、自分の周りにもやはりあるんだな、と思います。
自分の友達が遠くに行ってしまうことは寂しいことだけど、それをどう考えていいのか、ボクにはよくわからなかったりします。例えばそれが、今はその人にとって前向きではないと思われるようなことでも、あるいはその反対でも、結果的にどうなるかはわからないもんね。
人は一人で生きているわけじゃないから、家庭や組織に属している中でうまくいかないことはあるだろうし、どうしようもないことのために自分をすり減らさないといけないこともあるしれない。そこではないところに思い切って進んでいかないといけないこともあるかもしれない。


そんなときに、友達としてはどんな言葉をかければいいんだろう、って悩むわけです。何を言ってもしらじくしく響いてしまうようね気がして。
だから結局『元気で、健康でね、むにゃむにゃ・・・』って感じになってしまったりするんです。
でもそんな心配をよそに、東京を離れていく友達の顔は輝いていてほしいものです。不安もあるだろうし、全てを割り切れている訳じゃないかもしれないけど、静かに前向きであってほしいな、と思います。
だって、みんないろいろたいへんなんだもの、けど、自分で何とかしていくしかないんですよね。近くで支えていてくれる人がいても、やっぱり自分で決めて進んでいくしかないんです。


そういう意味では、東京を出て行く人と東京にとどまっている自分とは何が違うんだろう、って思うんです。何かのタイミングでボクが仕事を辞めて他の道をすすんでいたかもしれないし、友達が東京に残って『もうちょっと仕事がんばってみるか』とか『いろいろあるけど、今は東京にいよう』ってなっていたかもしれない。いま、ボクは仕事をしていなかったかもしれないんです。


そう考えたら、遠くにいるとか近くにいるとか、仕事をしてるとかしていないとか、どうでもいいじゃないか、って思います。まだ、『もう少し堅実に生きろ』とかいうよう年じゃないしね。自分の好きなことをすればいいんだ、自分で責任を引き受けて、がんばればいいんだ。だから、みんなたいへんなんだ、って思うんです。