『硫黄島からの手紙』

poriporiguchi2007-05-20

う〜む、何と言っていいか・・・いい映画でした。
ずっと映画館で見たいと思っていたんだけど、ちょうど仕事が忙しくて、映画とか見てるような生活じゃなかったんだよね。


でもある意味では映画館で見なくて良かったかもしれない。25歳にもなって映画館でポロポロと涙流してるのは決してかっこいいものじゃないし。


映画にしても文学にしても戦争ってとても扱いにくいテーマなんだろうと思います。
どちらかに思いを入れて、戦争の哀しさを語ると、それは何となくナショナリスティックになってしまうものだし(ともすればそれを狙っているのかもしれませんが。そういうのって簡単だし、受けるしね)。


時代も違うから、『このときの若者に比べて自分たちは』っていうような話でもないと思うし、いろんな時代にいろんな人が様々な悩みやつらさを抱えているんだろうから、この映画をどういうふうに受け取るかというのは人によるんだろうけど、自分たちが生きていなかった時代に、日本でこういうことがあって、このように死んでいった人がいたんだ、っていうことは知っていてもいいのかな、って思います。


戦争がいけないことだっていうのはみんな知ってるし、ほとんどの人が死にたくはなかったでしょう。
でも間違いなくそんな中でもあのような戦争があって、そこで人が死んでいったんだってこと。


それが意味することは何でしょう?


それは一人一人が考えることですよね。
ある人は『戦争っていけないんだ』って思うかもしれない
ある人は『人間ってなんなんだろう』って思うかもしれない
そんな映画です。


それはクリント・イーストウッドが人間自身を描く監督だからでしょう。
なにはともあれいい映画だと思います。これを日本人ではなくアメリカ人が監督したっいうのもすごいと思います、ほんとに。


これは個人的な感想ですが、二宮和也がとてもよかったです。うまいのか下手なのかはよくわからないんだけど、とてもよかったです。渡辺謙と同じくらいに重要な役割を持つ人物(舞台回し的な役割)なんだけど、感心しました。
舞台とか真剣にやったらおもしろそう。


さて、話は変わって、今日はいい天気でしたね。少し風邪気味だったんだけど、ガマンできずに駒沢公園を走りました。久しぶりでけっこうつらかったけど、走り終えた後に芝生に寝ころんで昼寝したらとっても気持ちよかった。


さて、今日もビールを飲みます。
今はスキ・キムの『通訳/インタープリター』を詠んでます。どうなることやら。