かわっていくもの。

poriporiguchi2007-11-25

こんばんは。
せっかくの三連休も今日で終わってしまいますね。ほんとに残念だ。何回言ったかわからないけど、毎週三連休であればいいのにね、ほんと。
それはそれとして、この三連休はビールを飲んだり、演劇を見に行ったり、パブで知らないスイスのおじさんと話したり、今年初めて『大多福』でおでんを食べたりと、とても充実した時間を過ごすことができました。おでんうまかったなぁ。


昨日見た演劇は劇団『theatre project BRIDGE』の『クワイエット・ライフ』。
今回は、少し理屈っぽいところや、センチメンタルなところ、そして小ネタ満載だけどどことなく心がほんわかする笑いのシーンなど、いろんな意味でブリッジっぽいな、と思いました。4人の登場人物の20歳の時と27歳の時がパラレルに展開していくんだけど、それの重ね合わせ方もまたブリッジっぽい。見ていて『お、きたな』って感じでした(笑)


クワイエット・ライフ』は大雑把に言えば、人が否応なくかわっていくことへの戸惑いや、それをどう受け入れていくかっていうようなことをテーマにしていると思うんだけど、なかなか難しい問題だよね。演劇自体はどこか『それでいいじゃん、仕方ないじゃん。それもいいじゃん』みたいな感じで終わっていくように感じたんだけど、ボクは劇が終わった後もけっこう一人で考えてしまいました。まぁいつものことなのだけれど。


自分を含めて人が変わっていくことは避けることはできないし、変わるからこそこの世界にいろんな喜びや悲しみが生まれるとも思うんだけど、そんな中で自分は誰かに何かを約束することができるのだろうか、って思ってしまうわけです。大学生活や社会人としての生活をとおして、控えめに言っても結構変わった自分の一年後や二年後や五年後なんて、もっと違ったものになっているのかもしれないと思うのです。


それはまたもちろん自分だけではなく、他の人についても言えること。
この世の中にはいろいろな悲しいことがあふれているから、『かわらないもの』を求める人たちが多くいるのも納得するけど、よく考えてみると、昔から『かわらないもの』って、いいものだけではなく、結構悪いものも多いと思うんだよね。『かわらないもの』といったかたちで語られる『愛』だの『伝統』だの『習慣』だの『価値観』ってけっこうくだらないものも含んでいるし、場合によっては多くの人を苦しめていたりもすると思うんです。それでいて『これは長く続いているから正しいのだ、うむ』みたいな感じですましてしまうんだよね。



『みんなそれぞれにかわっていっているのに、みんなは誰に何を約束することができるのですか?』
って聞いたら、みんなはなんて答えるのだろう。


ボクが聞かれたら、『それがわからないから、ボクは誰にも何も約束しません』って答えます。少なくとも今はね。だって変わるかもしれないし(笑)
何はともあれ、演劇をみた後、自分で何かを創造するってとてもステキなことだな、自分も何かやってみたいな、と思ったりしたのでした。
さて、ワインを飲みながら『罪と罰』の続きを読もう。