この空白は私だけのもの

poriporiguchi2008-08-06

おはようございます。今日は珍しく早朝にブログをつけています。用事があって早く起きたのだけれど、何を勘違いしたのか1時間も早く起きてしまったのだよね。二度寝すると寝坊しそうなので、まぁブログでもつけよっかな、とね。
なんでこんなに東京はむし暑いのだろう、と昨日思った人はたくさんいると思うのだけど、何を隠そうぼくもその一人です。
そして、そんなことは思いながらも、東京がサウナみたいになっている理由がまるでわからない人たちの中の一人でもあります。
体をむされて不快な汗をかきながら、下を向いて歩き自分の無知をかみしめます・・・そんなことはないけどね。とにかく、知識の泉はあくまでも深い。


こんな時期だと、みんなにとってもいつ夕立が来るのかってけっこう切実な問題だと思うのだけど、ぼくには携帯サイトのサービスで送られてくる夕立情報をコンスタントに教えてくれる友人がいて、これがけっこう役に立っています。『ねぇ、こんな雲が近づいてるよ』とか言われて『ほほぉ、じゃあ傘を持って昼飯でも食いに行くか』みたいなね。
梅雨の時期とかは『なんでこいつはいつも雲の状態なんか気にしているんだろう』と思っていたけれど、今では『歩く夕立予報士』の称号を与えてもいいとさえ思っています。もっともそんなことしても本人は喜ばないだろうから、こんどビアガーデンでビールの一杯でもおごるかな。


さて、昨日、リリースされた鬼束ちひろのDVD『NINE DIRTS AND SNOW WHITE FLICKERS』を見ました。いいライブだとはきいていたけど、ほんとにいいですね。やることはたくさんあったからちょっとだけ、と思って見始めたのだけれど、止まらずに最後まで見切ってしました。ステージに一人立ち、150センチ少しの華奢な体に全身全霊を込める彼女の表現には、なにかフィジカルに人の心を動かすような力があります。見終わった後は、そのインパクトゆえにしばらくの間ぼぉっとして何もできませんでした。


カズオ・イシグロが何かのインタビューで『村上春樹を日本語で読める日本人は幸せだ』と言っているのを読んだことがあるけれど、ぼくは『鬼束ちひろを日本語で聴くことのできる日本人もまた幸せだ』と思います。いや、ほんとにね。


新曲『蛍』はYou tubeでも聴くことができるから、時間がある人は聴いてみてくださいね。力強くも透きとおった歌声が、夏の夜空を舞う蛍の儚い光を心の奥の方に描かせてくれるような、そんな歌です。こんな暑い日々に聴いても、やはりいい歌です。CDのジャケットもいい。


この頃はガルシア・マルケスの『百年の孤独』を読んでいるのだけど、様々な新しいものをぼくにもたらしてくれてとてもおもしろいです。最近、いろいろと思うこともあるのだけど、音楽を聴いたり本を読んだりしていると、かたちこそ違え、人はやはり何かを表現し続けることで生きていくのだろうと思うと、『まぁそんなにあせることもないよね』って思えたり。それがいいことか悪いことかはわからないけれど、自分のペースであることは間違いない。
さて、そろそろ出かけよう。