The summer vacation


こんばんは。
8月の末は涼しかったのだけれど、9月に入って暑い日が続きますね。
気温の変動が激しいせいか、ぼくの周りの人も毎日けっこうだるそうです。こんな時には風邪をひきやすいものだから注意してくださいね。
特に社会人は楽しみだった夏休みが終わってしまったことで、はぁ・・・って思ってる人がいると思うけど、だいじょうぶ。なぜなら9月は祭日が多いからです。とりあえずは来週末の三連休を目指してがんばりましょう。


ぼくは先週が遅い夏休みで、当初は毎年恒例の伊豆の海に行くはずだったのだけれど、天気予報を見てみると日本列島の殆どが雨・・・
でもせっかくの休みを家の中で無為に過ごすことはありえない!という強い意志の下に3日前から精力的にフライトチケット、ホテル予約、移動手段や行動計画の立案を行い、沖縄の中西部のビーチに行ってきました。


沖縄には一度行ったことがあるものの、そのときは残念ながら梅雨のまっただ中。じめじめする空気を振り払うようにして那覇の居酒屋で泡盛を飲むくらいが関の山でした。


出発時の東京の天気は曇り。ほんとに沖縄は晴れてるのか?という一抹の心配もありましたが、到着してみると快晴。しかも8月も後半だったからか空気はカラッとしていて心地よいくらい。
日中はビーチパラソルの下で寝っ転がりながら、のどが渇いたらキンキンに冷えたオリオンビールを買ってきて飲むという幸せな過ごし方。何も考えないって実はけっこう難しいことだと思うけど(普段から何も考えてない人にとってはそんなに難しいことではないと思うけど)、こころゆくまで何も考えずにいることができました。とっても気持ちよかった。


夜はペンションのマスターに聞いた地元の居酒屋へ行ってオリオンビールを飲む(どこでも基本的にオリオンビールを飲む)。
地元の人も行く居酒屋で、地元のお客さんと居酒屋のマスターに絡まれ、全部を理解することができない沖縄の言葉をに何となく相槌を打っていたら、マスターが徐ろに言いました。
『やぎ汁のむ?』
飲むの飲まないも答える間もなくマスターは携帯で誰かにオーダー。行動が素早い。まぁこうなったら飲むしかない。


ごちそうしてもらったやぎ汁は独特のクセはあったものの、モツ焼きとかにあまり抵抗のないぼくは結構食べることが出来ました。
やぎ汁を食べてるとき、マスターや途中から入ってきた地元の若いお兄ちゃんが『やぎ汁は精がつくよ〜。むふふ』とか言って笑っていました。やはり酔っぱらいはどこに行っても変わらないですね、ほんと。
それにしても暑い夜、泡盛にシークワーサーを入れてぐいぐい飲むのはおいしかったなあ。


ビーチでは体験ダイビングをしてキレイな海や魚に感動してライセンスをとることをかたく心に誓ったり、無口だけどよいタクシードライバーに格安で中西部〜美ら海水族館那覇まで運んでもらったりと、とってもよい時間を過ごすことができました。


最後の夜に行った那覇の居酒屋さんではライブと称して若者がこじんまりした店の片隅で民謡を歌っていたんだけど、それもなんか楽しかった。実はむかし三味線を少しやったことがあるので、機会があったら三線にもチャレンジしてみたいなと思ったり。沖縄にはまた行く気がするな。
(画像は美ら海水族館で飲んだビールとか)


話は変わるけど、旅行に行く前、実家に帰ってるときにレベッカ・ブラウンの『体の贈り物』を読みました。シンプルでわかりやすい本だと思うけど、あたたかいものをフィジカルに、静かに、ダイレクトに伝える力を感じることのできる、素直にいい本です。


今はカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』を再読しています。
独特の語り口、静かなトーン、読者と話者のシンクロを可能にする精緻な展開。あんまり好きじゃない人もいると思うけど、ぼくは素晴らしい本だと思う。
今日は金曜日なので、テレビも音楽も消し、窓を開けて虫の声でも聴きながら、静かに続きを読もうと思います。