ジグソーパズル

poriporiguchi2009-01-03

明けましておめでとうございます。
みなさまにおかれましては、良い新年を迎えることができたでしょうか。
ぼくはと言えば、年末に重なった忘年会の疲れを癒すべく、ほとんど実家でゆるりと過ごしていました。
晦日に『ゆく年、くる年』を見たあと、一人で深夜の街を散歩すると、静謐な寒空に星がとてもきれいでした。

昨年は自分にとってささやかかな変化があった年でもありました。何か特別なことが起きたわけではないですが、時間があるときに、じっと自分が生きることの小ささについて考え、人が持つ物語について考えました。答えなど出ないけれど(きっと出ることなどないのだと思う)、その過程で人との距離のとり方や人への眼差しが少し変わったような気がします。

何となく、人が生きるっていうのは、ジグソーパズルのピースを探し続けるようなものなのだと思っています。まだ見ぬ『自分』というもののピースを探して、様々なところで様々なものにコミットする。そこにピースがあるかも知れないし、ないかも知れない。ただ、心の声に耳を澄まして営みを続ける。

そしてある時、何かに強く心揺さぶられるとき、そこに自分というものの小さな一つのピースを手にして、それを枠のない空白に置いてみる。日々の営みの中で得られるピースをつなぎ合わせるうちに、少しずつ少しずつ、イメージの欠片のようなものを感じることができる。

全体のイメージは決して完成することはない。少しずつ感じられるイメージに、全体のイメージはまた姿を変えていく。ふと違和感をおぼえてピースを組み替え、位置を変えてみたりする。変化を確認し、微調整をはかる。ゆっくりと自分のペースでピースを探し続け、それを空間に置き続ける。
人が生きるって、そういうことなのだろうと思うのです。

・・・とか言っても、わかりにくいですよね。これを読んだ大抵の人は『ん?』って顔をするんだろうな。まぁ仕方がない。
そんなこんなで今年も一年、自分のピースをささやかに探し続けていこうと思います。そんなぼくですが、今年もどうぞよろしくお願いします。


写真は大晦日に食べた中華風お節。