尾瀬をあるく


みなさんこんばんは。
なんだか梅雨が明けてもすっきりとしない天気が続きますね。梅雨はまだ明けていないのではないか、と思うのはぼくだけなのでしょうか。と言うか、これを梅雨明けと言うのならば、梅雨明けということにどんな意味があるのだろう??
・・・とまぁここらへんで気象庁に難癖をつけるのはやめて、三連休のこと。


そもそも飲み会の席で『7月の3連休で鹿児島へ行こう!』と始まった話が、いろいろな紆余曲折を経て、なぜか『尾瀬を歩こう!』という企画になり、それからラフティングやら伊香保温泉やらが加わって、『群馬県自然満喫の旅』みたいな感じとなった今回の旅行。


天気予報では、三連休の最終日を除いて群馬県は雨ということでしたが、ぼくの普段の行いを神様が見ていて下さったためか、ラフティングや尾瀬のトラッキングといったタイミングでは雲の間から太陽がのぞき、群馬の自然を満喫することができました。


雨のために水量が普段の3倍という中でのラフティングはスリリングかつダイナミックで楽しかった(もう一回やりたい!)けど、何と言っても20キロにわたる尾瀬のトレッキングは、期待していたよりもずっと素敵なものでした。
これがあの尾瀬?と思いながら黙々と山を登り続け、ふと顔を上げると広がっていた青空と、風になびく高原の緑。
途中から降り始めたにわか雨をうけ、ヤンキースのキャップのひさしからポタポタと落ちる水滴。ぬかるんだ急な下り坂を泥だらけになりながら下りきると、雲の間から陽光がさし、どこまでも広がった湿原を緑に照らしていく。
湿原の中を地平線まで伸びる木道を、何も考えずに歩きながら、なにか大きなものに包まれたようで静かな気持ちになりました。
街での普段の生活を否定するつもりはないけれど、やはり自然の中を自分の足で歩き続けることも体は必要としているんだなって思ったりしたりね(もう一回やりたい!・・・?)。


夜は伊香保の温泉でほっくり。疲れ切った体を温泉のお湯に浸し、こんな露天風呂(源泉かけ流し)が自分のアパートにもあれば、とありえない想像をしてみたりね。ほんと温泉っていいものです、うん。


こうやって社会人になって、気の置けない人たちと旅をするのはいいものです。仕事のことやプライベートのこと、生活のなかで感じてはいるけどなかなか話すことのできない率直な思いとかを話し、環境が違うからこそ曇りの少ない鏡としてうつる自分のことをはっきりと感じることができる。もちろんそれは、そこにいる人たちがそれぞれに自分の生活を一生懸命生きているからなのでしょう。そんなとき、ふと歳をとるのってそんなに悪くないな、と思ったりするんだよね。


というわけで、こんなブログを書いていたらいつの間にか27歳の誕生日を迎えました。例によってあまり『歳をとる』という実感は湧かないので、いつものように静かな部屋でビールを飲みながら本を読み、眠くなったら寝ようと思います。そして明日起きたら(確か生まれたのは午前6時くらいだから)文句なく27歳になっているわけです、きっと。ではまた、みなさんもごきげんよう

写真は陽の注ぐ尾瀬の湿原に咲くニッコウキスゲ。一面に咲き乱れていてとてもキレイだった。